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本稿では、「んだ!」や「のだ!」など、主に「命令」の意味として使われている「のだ」形式と、「のか?」「の?」「んですか?」など、「質問」の意味として使われている「のだ」形式を取り上げ、話し手の認識的判断との関わりからその諸相を考察した。その結果、①「んだ!」形式にはその事態の内容への認識的判断に度合いの差の存在が認められ、話し手と聞き手両者の事態の内容への認識的判断が認められる「命令」の意味と、聞き手の事態の内容への状況把握無しに用いられている「主張」「怒鳴り」「意気込み」の意味とがあること、②質問の「のだ」の場合も、それが用いられるときの事態の内容に対する話し手の認識的判断に、確信度の高い捉え方から確信度の低い捉え方まで、程度差が存在すること、③疑問語が用いられている質問文の「のだ」は、事態の内容に対して話し手がしっかりと認識的判断を行っていることを示す働きをするものであることが分かった。