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本稿は韓国の学習機関に勤めている日本語ネイティブ教師を対象に、教育現場での授業活動に関するもの、韓国人学生の行動と学習態度に関するもの、学習機関での業務と同僚とのコミュニケーションに関するものについてのアンケート調査をまとめたものである。調査の結果、特徴的なものをいくつかとりあげると次の通りである。まず、授業をする上での困難さに関しては、塾を除いた大部分の大学でレベル別の授業が行われていないことによる学習者間のレベル差が大きいことが困難点としてとりあげられた。そして、その困難さを克服するための、下位レベル学習者に対する工夫や学習者それぞれのレベルに合わせた授業をする多様な工夫が紹介された。次に、学習態度に関しては、一部の学生に限るものの、成績に関する異議申請が多いことや成績に敏感に反応すること、証明書を提出すれば出席扱いにしてもらえると思っていることを理解しがたいこととして感じていた。また、韓国人学生の学習態度の長所としては誠実さと積極性、礼儀正しさなどがあげられていた。業務に関する大変さについては、行事などの急な連絡や事前の打ち合わせの足りなさなどがあげられていた。また、韓国人の同僚とのコミュニケーションを行う上での大変さに関しては、仕事の進め方や教え方の違いに関して大変さを感じている比率に比べ、言葉の問題で大変さを感じることはほとんどないことがうかがえた。本調査結果が韓国での現職の日本語ネイティブ教師には、同じ立場の教師の意識のデータとして、また、これから韓国での就職を目指す日本語ネイティブ教師にはあらかじめ知っておけば役に立つデータとして、彼らの今後の日本語教育に多少なりとも役に立てばと願っている。そしてまた、韓国人日本語教師や韓国人学生にとっては、よりスムーズに日本語ネイティブ教師とコミュニケーションを取っていく上での何らかの示唆点になればと願っている。