초록 열기/닫기 버튼

本稿では、人間関係の形成の出発点である初対面場面において、自己開示を受ける側の発話によって、自己開示がいかに成立するかを分析・考察した。調査対象者は日本語母語話者8組の16名、韓国語母語話者8組の16名である。全ての調査対象者は20代の女性の大学(院)生で、調査は同年齢同士で実施した。調査時間は30分の自由会話である。会話データにみられる自己開示の受け側の発話のなかから、自己開示を誘導・促進したとみられる発話(先行発話)を認定し分類を行った結果、先行発話を「自己開示の明確な要求」「理解の表示」「ほめの評価」「ほめ以外の評価」「受け側の自己開示」「話題の前触れ」の6つに分けることができた。分析の結果、KK(579回)がJJ(353回)より、先行発話の出現頻度が高いことがわかった。JJとKKの先行発話には次のような特徴があった。両グループとも「自己開示の明確な要求」が最も多く出現した。また、KKの先行発話には、JJに比べ,相手に多様な自己開示を要求する内容が含まれていた。「ほめの評価」と「ほめ以外の評価」の対象にも相違があり、自己開示の受け側が自己開示者の素質を直接ほめたり評価し、自己開示者がその返答として自己開示することがKKに多くみられた。「話題の前触れ」においては、JJは取り上げられた話題を職業と日常生活に関連して自己開示を行ったが、KKは職業と日常生活のみならずより多様な内容の自己開示を行った。こういった、日韓の初対面会話の自己開示にみられた差は、初対面における意識がそれぞれ異なることによるもので、それが先行発話にも反映されたことが窺われる。