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三代集は『古今集』『後撰集』『拾遺集』のことで、天皇の勅命によって約50年毎に編纂された歌集である。本稿ではこれら三代集の歌語に表われた‘水’のイメージについて検討してみた。研究方法は水との取り合わせを「部立」別に調査し、歌に詠まれた水の形態や心情表現を分析した。まず、季節別に調べてみると季節の移り変わりによって、「春」は梅花·桜·藤などの花が水面に映ったり、落ちたりして薄紅色に染め、「夏」は月と松を照らす水として白と緑を映している。また、「秋」は黄色く赤い紅葉を水に照らしたり、浮べたりと華麗であり、「冬」は凍りついた水と雪が解けた水として白く透明である。そして、「恋」は山の水を素材とした歌が最も多く、この中でも山下水は恋の感情を伝える歌語として三代集ともに分布されている。次に、「水」の形態は河、清水、流れる水、水の面、水底などを中心に調査した。河は『古今集』では季節の趣を詠んだ用例が多いことに比べ、『後撰集』では地名として詠まれた歌枕の用例が増加し、『拾遺集』では歌枕の河に掛詞として他の意味を付け加えて、様々な意味へと変わったことが分かる。また、清水は逢坂の清水が多数詠まれており、岩清水は清く冷たい水で新しい恋を詠み、野中の清水は昔の心を忘れずに訪ねてくれる友人と元の妻を思い出す心を詠んでいることが分かる。流れる水は季節の変化と恋の感情の流れを詠み、更には人生の過ちまでも詠み込められている。水の面と水底を詠んだ歌は、水の面に映った花や月が水の底にあるかのように詠む傾向が強いことを分かる。最後に、「水」と詠まれた心情表現は、思ふ、恋ふが最も多く、水底に身を隠すように恋の感情を隠すという意味で「隠る」が使われており、水の上を漂っている「うき草」と水の上で眠っている意味の「浮寝」「浮身」が、憂うつで辛い心情を表している「憂き」の意味として使われていることが分かる。