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本稿は、日本における伝統都市の都市空間を社会構造と結び付けて分析しようと試みている。伝統都市の中で、最も対照的近世都市である京都と江戸を選び、都市空間を作り出す基本的な要素である町家と町並に注目している。とりわけ、本研究は歴史学が使ってきた文献史料とともに、非文献史料に日を当てている。そこでまず、それらの形成の前提としての町割りや屋敷割りを把握し、その上に建てられている町家の建物配置や平面構成を分析し、さらに町家の正面構造やそこに現れる表現様式について考察する。その比較から明らかになる二つの都市の相違について、両都市の社会構造と連関させて分析する。江戸は当初から町並空間の中に領主を頂点とする支配·被支配関係が内在されていた。それに対して京都は古代以来の都市であり、商工業者が実力で築いた都市社会を前提としているため、構成員相互の間に平等や対等の関係が保たれてきた。言い換えれば、江戸の町家が格差を強調する方向に向かうのに対して、京都の町家は格差が生じるのを抑える方向に向かっている。このように、日本における代表的な都市空間を分析する研究は、歴史的環境を活かして豊かな都市を形成しようと、研究や活動をする人たちにも大きな示唆を与える現代的な意義を持っていると思われる。