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本稿は植民地朝鮮で生まれ育ち、戦後日本社会において小説家として活躍した、三人の植民二世作家たち―小林勝・後藤明生・梶山季之―が発表した主要作品を比較分析することで、彼らの植民地認識および日本人植民者としての自己認識の変遷と特徴を明らかにしたものである。三人の作家たちは忘れ去られた過去の植民地朝鮮に関する記憶を想起させ、過去の植民者としての自身と向き合うことを試みる。しかし、小林勝は社会主義イデオロギーが定めた認識の呪縛から逃れるため試行錯誤を重ね、後藤明生は政治的な論点を回避するという消極的な姿勢を貫き、また梶山季之は大衆小説の通俗性と刺激性が浮き立った植民地描写に偏っているという限界性をも併せ持つ。それにもかかわらず、このような三人の各々の文学的な営為は、最終的に二つの民族と地域の悲劇的な歴史に対する認識を再構築させ、抜け落ちた記憶の破片を共に拾い上げようとする、発展的な傾向で一致している。したがって、彼らが残した痕跡に新しい光をあてることは、日韓両国間の過去の政治的および文化的な諸問題を解決していくための、もうひとつの方向性を見出す作業に違いない。