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巴は日本中世の女性軍役の義務の實行を見せてくれる文學中の一つの實例と考えられる。巴が軍記物の世界でももっとも中世的な女性と言えるのは、彼女が珍しくも軍役を尽くした女性という点である。日本の中世のは女性も戰鬪に参陣して戰爭に臨んだり征伐に出ることを催促する文書が見えるし、室町時代になって女性の範圍が家の内部に狭くなって行くと、そのような資料も見当たらなくなる。巴が義仲の側近にいた女子武士として戦の場に出たということは、当然戦に參戰したということで、これを切っ掛けに当時の女性軍役の問題について檢討してみて、女性も戰爭に參戰する義務や資格があったし、女性の參陳は少なかったは言え、拒否されるものではなかった。軍陳には代理人を送ることで女性なので排除されるという意識もなかったことがわかる。代理人を送ることは大番役でも認められていて女の大番役を、代官または一族の一人がその代わりに努めるのは法的にも習慣的にも問題はなかったと考えられる。そして、軍役上の女性の活動が後退する時期は所領支配による家臣團の活躍による女性所領の支配權が弱化される室町期である。そのような中世鎌倉期まで定着されていた女性軍役への義務づけが確認できて、当時の狀況の一つとして表現された人物像が巴と言えるだろう。當時、女性は代理人のよって參陣乃至は宿衛することができたが、巴は代理人を立てなかった自らの參陣であったし、木曾では特に武勇に優れた女性を選び、巴もそのような女武士たちの一人であったと考えられる。また、巴は完全たる加工の人物ではないが、創作が加わった人物である可能性が高いということで、實在性よりは物語中の人物として<平家物語>の巴を見て行くのが妥當であると考えられる。そして、巴を<平家物語>で登場する人妻に分類すれば、正妻以外の女性として愛妾の可能性が高い。また巴は獨特な時代性を反映していた。女の武士でありながら宮廷や貴族女性の趣向と情緖を持っていて<平家物語>の王朝的な美意識が描き出されている人物とも言える。綜合的に巴は文學的な素質の上に描かれた女人として女性軍役の實例を見せている中世という時代的な特性がよく見られる愛妾像も言える。