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全羅南道方言を話す韓国人日本語学習者の日本語アクセントの知覚パターンについて調べ、日本語のアクセントの知覚に困難を感じる音声環境を把握しようとした。そのため、二つの実験を行ったが、その結果をまとめると以下の通りである。 1)実験1では、初級と上級の日本語学習者に、①有意味語を自然なアクセントで二回反復して読んだ音声のペアと、②アクセント型が異なるミニマルペアを聞かせ、①と②のそれぞれの二つの単語が同じアクセントなのか、それとも違うアクセントなのかを判断してもらった。その結果、初級・上級学習者ともに、二つの単語のアクセントの違いがきちんと区別できた。このことから、学習者は二つの異なるアクセントの知覚には困難を感じていないことが分かる。 2)実験2では、①有意味語を自然なアクセントで二回反復して読んだ音声のペアと、②自然なアクセントで発音した音声と、それに続き重音節内のピッチを変えた音声のペアを学習者に聞かせ、①と②のそれぞれの二つの単語が同じ高低パターンであるか、そうでないかを区別してもらった。その結果、ⅰ)重音節内における高低変化の区別は、語頭音節>語中音節>語末音節の順で困難を感じているものと見られた。ⅱ)重音節の種類は、重音節内の高低変化の区別に影響を与えていなかった。ⅲ)全般的に、初級学習者の方が上級学習者より誤答率がやや高く現れた。 また、実験3では、上級レベルの日本語学習者を対象に、アクセント情報を手がかりにして、その単語の意味が区別できるかを調査したが、学習者は基本的な語彙として既に熟知しているはずの単語の場合でも、単語の意味とそれに当てはまるアクセントが分かってないことが観察された。 以上の結果から分かるように、韓国人日本語学習者の日本語のピッチ知覚は様々な問題点を抱えており、特に音節位置という音声環境に敏感に反応していることが分かる。そして、いくら学習が長くて流暢に話せる上級学習者であっても、アクセント情報を手がかりにして意味を掴むということはかなり難しいものと判断される。 そこで、教室で発音指導を行う際には、まず、学習者に正しいアクセントを使うことによるメリットを説明し、円満なコミュニケーションが図れるように励ます。次に、アクセントの異なるミニマルペアを整理して、クラスの学習レベルに合わせて反復的に練習をさせる。また、重音節内の高低変化について理論的な部分の指導を行うと共に、そのパターンを視覚的に提示し、学習者が日本語の標準アクセントに慣れるように指導する。他にも、学習者に日本語の音声を聞かせ、高低の変化を絵で描かせるのも効率的な指導法の一つであると考えられる。