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この論文では、古代における地震に対する観念、およびそれに対する朝廷の対応を検討し、特に貞観11年に発生した大地震、およびそれに付随した火山活動に関する記録を通してその具体的な様相を検討したのち、その際に派遣された奉幣使、およびその告文に注目した。というのは、この告文は単に地震や火山活動のみならず、同時代に発生していた新羅の海賊に関する内容が含められているからだ。両者の登場は偶然の一致ではあるのだろうが、新羅の驚異は天災と関連づけられて不穏な空気を醸成していたことがこうした告文からうかがえる。九世紀に転換したと言われる新羅観の様相を、こうした告文から読み説いていこうというのが本論文の目的である。