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本稿では、社会的コノテ-ションの記述が複数の単語間でそれらのデノテ-ションが類義である場合、それぞれのコノテ-ションがどのように付加されているかを明らかにするのに効果的であることを、 「青年」 と 「若者」 を例に検討した。「青年」 の場合、<挫折・絶望・苦悩・孤独などに駆られる><犯罪・戦争・差別などの被害をうける><病気や障害に苦しむ>3つの言説的意味傾向の背後に≪不幸だ≫という同情的な社会的コノテーションを想定でき、<夢に向けて進む><将来の希望である>の言説的意味傾向から≪明るい未来がある≫という、また<純粋で優しい、思いやりにあふれる><何かにひたすら打ち込む>の言説的意味傾向から≪人柄がいい≫という肯定的な社会的コノテーションが産み出され、多義構造をなしている。一方、 「若者」 は、<犯罪・罪を犯す>の言説的意味傾向の背後には≪問題を起こす≫という否定的な社会的コノテーションを、<無関心・没認識である><夢や目標をもたない>の言説的意味傾向の背後には≪生への意欲を失う≫という否定的な社会的コノテーションを想定することができる。また、<失業・戦争などの被害をうける>の言説的意味傾向からは、≪不幸だ≫という同情的な社会的コノテーションが産み出され、こちらも多義構造をなしている。つまり、 「青年」 と 「若者」 は、≪不幸だ≫の同情的なコノテ-ションによって類義関係は保たれてはいるが、≪明るい未来がある≫≪人柄がいい≫の肯定的なコノテ-ションと≪問題を起こす≫≪生への意欲がない≫の否定的なコノテ-ションによって、同時に対立関係をもなしているのである。この対立関係は、類義語間の使い分けの基準を明確に示しており、類義構造のより正確な記述に社会的コノテ-ションが有効であることが分かった。今後、類義構造のなかに社会的コノテーションはどのように付加されているのかについてたくさんの類義語をとりあげ類型化を試みる予定である。多義構造と社会的コノテーションとの関係分析も合わせて、本研究の中期的な課題としたい。