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昔話では、動物が人間の言葉を話し、人と交流する姿をしばしばみることができる。それは、単に人間の言葉を音声として発するのではなく、人間の言語活動を理解していることが前提となる。しかし、本稿でとりあげる「ソナギに驚いた虎」と「古屋の漏り」に登場する動物が人間の言葉を聴いて誤解し、騒動となる展開は、人間の言語を使用することはできるものの、その言語が含む意味を理解していないところが笑いとして機能している。本稿は、昔話の韓日比較研究としてもっとも知られている「虎より怖い干柿」と「古屋の漏り」を取り上げ、研究の嚆矢といえる高木敏雄と孫晋泰の研究が、現在においても大きな基盤となっているものの、それ以降の韓国と日本での研究成果は、共有されずに展開していることを指摘した。そして、日本での研究が、韓国には「漏」のモチーフがなく、中国からの直接伝播説が定説となっていることに対し、韓国で報告されている「ソナギ」と「貧しさ」をモチーフとする類話を提示した。さらに、昔話における動物の言語活動と場の問題に注目、「漏」ㆍ「干柿」ㆍ「ソナギ」の比較を行い、韓国では「言葉」より、語りの場と時間的な背景が物語の展開において重要な要素として機能していることを指摘した。