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日本人が使っている 「国語」という言葉は、歴史の経過の中で完全に日常語として定着しており、愛着を抱く日本人も少なくない。また「国語学」の研究者の間にも、伝統ある「国語学」という名称を国際化の呼び声に乗って軽々しく変更するには忍びないという守旧的な意見があると聞いている。しかしながら、このような研究者の心性の奥底には、「国語学」は日本で独自に発展を遂げた日本特有の学問であり、したがって〈ソト〉の潮流からは超然としていられるという先入観が存在しているように思われる。 国際社会における日本、ひいては日本語の位相は、以前とは較べものにならないほど、その影響力を増している。そしてグローバル化の潮流の中で、海外の人々が日本語や日本人と交流する機会は、今後ますます増大すると考えられる。昨今、日本語教育や日本語研究は、日本国内のみならず、海外でも盛んに行なわれている。また海外研究者の業績の中には、伝統的な「国語学」の方法では発想されないような斬新なものも少なくない。日本語を個別言語として相対化して把握する視点に立つことにより、日本語に対する知見が深化するという傾向は、近年特に、顕著である。 21世紀を迎え、至るところでパラダイムの転換が求められ、国際社会は各方面でダイナミックに流動している。日本の「国語学」が伝統的に対象としてきた学問領域を尊重しつつも、ある時は伝統から自らを解放し、他領域とも活発に交流することにより、より包括性に富んだ研究が可能となるだろう。旧來の学問領域を墨守し狭い殻に閉じこもるだけに終わらない、世界に向けて開かれた日本語の <学>の建設を目指したいものである。