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源義経の第一の家来といえばやはり西塔の武蔵坊弁慶である。小柄な優男と荒々しい大男との対比は面白く、彼らをめぐる伝説は古くから芝居や物語に取り上げられ、人々に広く親しまれてきた。能<橋弁慶>はこの牛若丸(後の義経)と弁慶の出会いを描く、いわゆる「橋弁慶伝説」に題材をとった曲である。弁慶が牛若丸に敗れて主従の契りを結び、生涯の部下となったという話でよく知られている。一般的には、京の五条橋で人を斬り続けていた弁慶を、そこに通りかかった牛若が屈服させ家臣にしたとされているが、実は伝説によっていくつかのバリエーションがあり、これがまた能や幸若舞曲․御伽草子等様々な芸能․文学に様々な形で取り入れられた。その受容の仕方に焦点を当て、創作意図を探っていきたい。筋が単純で分かりやすい小曲であるが、その明解な印象とは裏腹にかなり複雑な成立過程をたどっていると推定される。本稿では、能<橋弁慶>の諸本異同と、観世流に小書として残されている<笛の巻>との関係をめぐってその成立と変遷の過程を検討し、その中で登場人物はどのように造形されていくのかについて考察することを目的とする。