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万葉集は奈良時代後期、おそらく771(宝亀2)年以後に最終的に編集されたものと見られているが、伝わる本文には諸写本によって異同があり、原文をどのように校訂するか、これが最大の課題である。諸写本における異同はすべて 『校本万葉集』(1932) によって一覧できる。 本文を校訂するに当たっては、恣意的に字句を改めることには慎重でなければならない。ただ、本文の校訂は訓読や解釈と密接にかかわることも事実であり、和歌として、そして上代語として適切な本文と訓読文を追求していくためには、確かな根拠と妥当な解釈が必要となろう。 万葉集の読みを確定させる根拠は、第一に万葉仮名表記である。記紀万葉を中心に、まずは上代語として存在することを確かめる作業が必要である。次に、訓読資料や古辞書、また平安時代の和文資料に用例を求めることになる。それと同時に、万葉集や記紀歌謡など上代の語法や和歌の技法、また類歌や類似の発想による表現にも留意しつつ、音数律(字余りの法則)によって訓読を定めていくというのがおおまかな手順ということになる。