초록 열기/닫기 버튼


枕草子「生ひさきなく、まめやかに」(二二段)は、清少納言が宮仕えを礼讃した章段として有名である。宮仕え礼讃の背景について、池田亀鑑氏は、清少納言の則光との結婚の体験が、定子に仕える時にくらべて、似て非なる幸福にすぎなく見えたことであろう、と論じる。池田氏以來、今までの先行研究では、この章段の表現を通してみる清少納言の宮仕え観は、あまり論究がなされていない。で、本稿では、この章段に用いられている表現を中心として、清少納言の宮仕え礼讃の背景には何があるのかを、明らかにする。「生ひさきなく、まめやかに」の章段の「えせざいはひ」が意味するのは、ただ結婚を否定するのではなく、その結婚からは「面立たし」と「心にくし」を得ることができないことを、清少納言は言っているのである。この章段には、「内侍のすけ(典侍)」が具体的に二度にわたってその名が出てくる。これは、清少納言の位をもつ人への羨望が、彼女の心情の奥に存在していたからであろう。この章段の「上などいひて、かしづきすゑたらむに、心にくからずおぼえむ、ことわりなれど、…」、「さて籠りゐぬるは、まいてめでたし。…」をみると、清少納言は、自身の身分としては出來ないことを、「さりぬべからむ人のむすめなど」に向けて、宮仕えの利点を熱心に主張している。「生ひさきなく、まめやかに」章段の宮仕え礼讃は、清少納言の身分意識が、その背景にあったと思われる。


키워드열기/닫기 버튼

面立たし, 心にくし, 内侍のすけ, 宮仕え(人), 身分意識