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台湾では日本のサブカルチャーが盛んに受容されている。だが、その受 容の形は台湾独自の社会的、歴史的コンテクストに応じたものであり、本来の日本のサブカルチャーとは異なったものとなっている。本稿は、親日的と言われる台湾で、日本のサブカルチャーがどのように受容されているかを、いわゆる「オタク文化」(台湾ではACG文化と称する)を中心に考察したものである。まず注目するのは、アニメ、漫画が台湾に流入する流れであり、台湾で現在行われている各種イベントなどについて述べる。これらを踏まえたうえで、海外の文化全般に対しておおらかに受容しており、実際に受容しているのは決して日本文化のみではないこと、台湾が日本文化の翻訳の中心的存在となり中華文化圏へ日本文化を紹介する玄関口となっていることなどを指摘する。