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本論文は夏目漱石の『それから』に登場する人物たちの行動様式を分析・ 考察して明治という近代社会を生きる人物の類型を導出した。 明治時代、日本の近代化は資本主義の発達とともに、金権主義が蔓延る ようになった。作品には未熟な資本主義の結果として拝金主義、政経癒着などが見られるが、そういう時代を生きる長井家の人物たちに着目した。 長井家の構成員たちの行動様式は三つに表象される。第一に、父の長井 得は新・旧世代の価値を固有しており、世情をよく把握する。時流に便乗して利益を追求した実業家で典型的な日和見主義者だといえる。第二に、長男の長井誠吾である。社交的な性格で世渡りにたけている現実主義者である。第三に、主人公長井代助である。人工的な世界を構築し、観念に住む理想主義者である。作家は明治時代が作り出した無力な知識人の一つの類型として代助のような高等遊民を創出したと考察した。 『それから』で理想主義と現実主義は対決の末に理想主義が破滅する。作家は明治時代の理想主義の基盤がどれくらい脆弱なものだったのかを代助を通じて実験していると考察した。